2023.4.26 『天声人语』・在苏丹日侨撤离
外国で飛行機が落ちる。「乗客に日本人はいませんでした」とニュースキャスターが〈嬉しそうに〉繰り返す、と曲「JAM」で歌ったのはザ・イエロー・モンキーだった。〈僕は何を思えばいいんだろう 僕は何て言えばいいんだろう〉
国外发生了坠机事故。新闻主播像是很庆幸地反复播报这一消息,"机上无日本公民"。这是THE YELLOW MONKEY乐队的一首歌《JAM》中的歌词。歌中接着唱道:"我要作何想,又该如何说"。
突然起きた厄災で、身近な存在の安否を気づかうことは、人の自然な感情である。よく似た言い回しは海外の報道でもあると聞く。しかし、それだけではこぼれ落ちてしまう大事なものが、確かにある。
突然发生灾难的时候,担心身边的人的安危,是人的自然感情。类似报道措辞在海外新闻中也时常能够听到。但是,若仅限于此,我们必定会忽略某些更为重要的事。
戦闘が続くスーダンの首都から、退避を望んでいた日本人やその家族ら58人が国外に逃れた。避難先で座り込む子供の小さな後ろ姿の写真を見た。胸が苦しくなる。逃避行の長い道のりは、どんなに不安だったか。まずは全員が無事であったことを喜びたい。
从战火纷飞的苏丹的首都,58个日本人和其家人们逃往了国外。我看到了在逃难的地方一直坐着的孩子的背影。感到心里很难受。逃难的漫漫长路,该有多么不安啊。首先恭喜全员平安。
同時に、スーダンの人々を忘れたくはない。国連によれば、4800万もの人口を抱える国である。国軍と準軍事組織がだしぬけに争い始め、外国人は辛くも脱出した。その光景を横目に祖国を離れることも出来ぬ人たちは、厳しい状況に置かれたままである。
同时,我也不想忘了苏丹的人们。根据联合国,苏丹是一个有着4800万人口的国家。国家的军队和准军事组织突然开始了战争。外国人艰难逃生。那些逃不出去的人们,处于艰难的处境中。
「首都の市民は食料も水もなく取り残され、もはや限界だ」。そんな声を海外メデイアが報じている。路上には遺体が放置されたままで、武装兵が店舗や住宅を略奪しているという。
"首都的市民没有水也没有食物,已经到极限了"。海外的媒体这么报道。街头横尸无人问津,武装势力抢夺商店和住宅。
ウクライナでの戦争が続くなか、スーダンでも戦闘が始まり、命が奪われる。争いをやめられない人間という生き物の愚かさを嘆く歌声が、どこからか聞こえる。〈僕は何て言えばいいんだろう〉
俄乌战争还在继续,而苏丹又开始了战斗,无辜的人们被夺去生命。我似乎听到了叹息不能停止纷争的愚蠢的人类的歌声。
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