天声人語2013年08月04日(日) 蚂蚁烦人 下脚小心
台所にアリが出て困る。どうしたらいいでしょうと女性に聞かれて、アリ研究の権威が答えたそうだ。「足を下ろすときは慎重に」。これほどアリの身になった助言をする人は、めったにいないだろう。米国の昆虫学者が書いた『虫と文明』(築地書館)という本にあった愉快な話である▼
厨房出了蚂蚁令人头疼。在被女性问道该如何是好的时候,蚂蚁研究权威这样回答:“下脚的时候要慎重。”如此站在蚂蚁一方说话的人恐怕绝少会有。这个欢乐的故事出自美国昆虫的学家所著的《虫与文明》(筑地书馆)一书。
日本でも、お坊さんの中には、殺生を少しでも避けようと下駄(げた)を履く人がいる。接地面の広い草履(ぞうり)は虫を踏みつける可能性が大きいからだという。そこまでの慈悲心は持てないけれど、拙宅にも大目にみている虫がいる▼
在日本也有的僧人为了尽量避免杀生而穿木屐的。因为接触面积大的草鞋很可能会踩到虫子。虽然我没有如此慈悲之心,但在自己家里有的虫子也会放过。
毎年恒例の柚子坊(ゆずぼう)がこの夏もお出ましになった。柑橘(かんきつ)類の木に居つくアゲハチョウの幼虫のことだ。まるまる太るのと引きかえに枝葉はぼろぼろだが、つまんで捨てずに見守っている▼
每年都出现的“柚子坊”在这个夏天也出现了。它们是栖息于柑橘类树木的凤蝶类幼虫。柑橘类树木的枝叶不是圆滚滚的,而是干巴巴的,不过柚子坊一旦栖息上就会一直守护,至死不渝。
今年はなぜか数が多く、鉢植えのユズを1本買い足した。初めは黒っぽい幼虫は、やがて葉っぱと見まがう保護色に変わる。そうやって天敵の鳥から身を守り、堂々のメタボ体形に育っていく▼
不知为什么今年柚子坊特别多,于是我又买了一盆柚子盆栽。开始黑不溜秋的幼虫最后会变成和树叶差不多颜色的保护色。这样一来就能避免天敌鸟类的攻击,而且能够堂堂正正地以代谢体型成长。
夏休み、柚子坊の変身物語を自由研究に選んだ子もいようか。子どもの「生きもの離れ」が言われる中、虫と親しむ好季節だ。好かれる虫もそうでない虫も、多彩な命をひしめかせる▼
暑假可能会有孩子选柚子坊的变身故事作为自由研究的课题吧。在所谓孩子们“远离生物”的今天,这确实是一个人与昆虫亲近的美好季节。不论是喜欢的虫子还是不喜欢的,都在闪耀多彩的生命。
アリに戻れば、1匹1匹を数字の3と見て行列を「33333……」と表したのは仏の作家ルナールだった。歌人の与謝野晶子は「8、8、8、8……8の字の生きた鎖」と見た。地面に砂糖を少しこぼしておけば、お目にかかれる。ただし足を下ろすときは慎重に。
回到蚂蚁的话题,法国作家列纳尔把一只只蚂蚁看成数字3,把一排排蚂蚁写成“33333……”。歌人与谢野晶子则把蚂蚁看成“8、8、8、8……数字8的活锁”在地面撒少许砂糖就能看见他们。不过下脚的时候还是要慎重。
厨房出了蚂蚁令人头疼。在被女性问道该如何是好的时候,蚂蚁研究权威这样回答:“下脚的时候要慎重。”如此站在蚂蚁一方说话的人恐怕绝少会有。这个欢乐的故事出自美国昆虫的学家所著的《虫与文明》(筑地书馆)一书。
日本でも、お坊さんの中には、殺生を少しでも避けようと下駄(げた)を履く人がいる。接地面の広い草履(ぞうり)は虫を踏みつける可能性が大きいからだという。そこまでの慈悲心は持てないけれど、拙宅にも大目にみている虫がいる▼
在日本也有的僧人为了尽量避免杀生而穿木屐的。因为接触面积大的草鞋很可能会踩到虫子。虽然我没有如此慈悲之心,但在自己家里有的虫子也会放过。
毎年恒例の柚子坊(ゆずぼう)がこの夏もお出ましになった。柑橘(かんきつ)類の木に居つくアゲハチョウの幼虫のことだ。まるまる太るのと引きかえに枝葉はぼろぼろだが、つまんで捨てずに見守っている▼
每年都出现的“柚子坊”在这个夏天也出现了。它们是栖息于柑橘类树木的凤蝶类幼虫。柑橘类树木的枝叶不是圆滚滚的,而是干巴巴的,不过柚子坊一旦栖息上就会一直守护,至死不渝。
今年はなぜか数が多く、鉢植えのユズを1本買い足した。初めは黒っぽい幼虫は、やがて葉っぱと見まがう保護色に変わる。そうやって天敵の鳥から身を守り、堂々のメタボ体形に育っていく▼
不知为什么今年柚子坊特别多,于是我又买了一盆柚子盆栽。开始黑不溜秋的幼虫最后会变成和树叶差不多颜色的保护色。这样一来就能避免天敌鸟类的攻击,而且能够堂堂正正地以代谢体型成长。
夏休み、柚子坊の変身物語を自由研究に選んだ子もいようか。子どもの「生きもの離れ」が言われる中、虫と親しむ好季節だ。好かれる虫もそうでない虫も、多彩な命をひしめかせる▼
暑假可能会有孩子选柚子坊的变身故事作为自由研究的课题吧。在所谓孩子们“远离生物”的今天,这确实是一个人与昆虫亲近的美好季节。不论是喜欢的虫子还是不喜欢的,都在闪耀多彩的生命。
アリに戻れば、1匹1匹を数字の3と見て行列を「33333……」と表したのは仏の作家ルナールだった。歌人の与謝野晶子は「8、8、8、8……8の字の生きた鎖」と見た。地面に砂糖を少しこぼしておけば、お目にかかれる。ただし足を下ろすときは慎重に。
回到蚂蚁的话题,法国作家列纳尔把一只只蚂蚁看成数字3,把一排排蚂蚁写成“33333……”。歌人与谢野晶子则把蚂蚁看成“8、8、8、8……数字8的活锁”在地面撒少许砂糖就能看见他们。不过下脚的时候还是要慎重。
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