いい作品は
いい作品はすべてくれる、
鉄鉱石も、石炭も、型さえも用意してくれる。
翻訳者はただそれらを自分の錬鉄工場に入れるだけでいい、
出てきた鉄の品質は設備っていう翻訳者技量に影響されるけど、
基本は作者の型に基づいた形になるから。
こういう作品を翻訳するのは本当に気持ちいい、
まるで機関車の車長になって、
レールに乗って走っているようで。
遅かれ早かれ、
必ず予め定められた終着駅にたどり着ける心強さ、
そしてその旅を終えた時の達成感。
そのレールを敷いてくれた人への感謝がいっぱいになる。