翻译 2020年04月12日(日) 天声人语 一週間(20200412)一周
一週間(20200412)一周
学校でも習ったロシア民謡の「一週間」は、考えるに不可解な歌である。〈♪月曜日にお風呂をたいて/火曜日はお風呂に入り〉。お湯が冷めてしまうではないか。聞いていて不思議な気持ちになる曲だ
▼ 学生时代,笔者曾学过一首令人费解的俄罗斯民谣——《一周》。有句歌词是这样的“周一烧水、周二沐浴”。这样水不就变凉了吗?真是一首不可思议的歌曲。
「緊急事態宣言を発出したい」と安倍首相が言ったのが、先週の月曜日である。東京都などですぐに店舗休業の要請が出るかと思いきや、結局、土曜日までずれ込んだ。「一週間」の歌さながらに、のんびりしている
▼ 安倍首相在上周一就宣布了“希望发布紧急事态宣言”这一消息。本以为他会马上下达指令要求东京等地区的店铺停业,结果却推迟到了周六,就像《周一》这首歌里唱的那样,政府真是“不紧不慢”。
都は要請を出そうとしたが、国が止めていた。外出自粛の効果を見極めるため2週間待ってくれと求めていたそうで、下手すればもう1週間かかっていたか。経済への懸念だけでなく、国のお金で休業補償させられることへの警戒感もあるようだ
▼ 虽然东京政府也想下达停业指令,国家却不允许。政府认为,要想确定民众自发减少外出对疫情控制产生的效果至少需要2周,不顺利的话可能会多浪费了一周的时间。政府不仅担忧经济状况,似乎还时刻警惕,唯恐人们会寄希望于国家会发放休业补贴。
正常性バイアスという言葉がある。異常事態なのに日常の延長でものを考えてしまうことだ。飲み会が断りづらくて「これくらい大丈夫だろう」と思ってしまう。今そのバイアスに陥っているのは政府ではないか
▼ 心理学中有一个专业术语叫做“正常化偏误(Normalcy bias)”。指的是明明处于紧急事态下,还按照常理来思考。当下疫情肆虐,人们依然难以抗拒聚会,他们认为“去个聚会没什么大不了的”。现在陷入这种“偏误”的不正是政府吗。
緊急事態宣言をめぐっては、欧米メディアから「罰則も強制力もない」など批判的な見方も出ている。たしかに日本の制度はソフトだが、それは強みでもある。行動の自由を守りつつ感染を防ぐ。一人ひとりの判断と振る舞いがものを言う仕組みだ
▼ 关于这个紧急事态宣言,某些欧美媒体批判道:“惩罚力度不够”。确实,日本的政策并不强硬,但也有其优点,既不限制行动自由也可以进行防疫。该宣言表示:每个人的判断和行动都将起到举足轻重的作用。
早々に臨時休業を決めた百貨店が、経済産業省に呼ばれて叱られたという。政府の方針が出ないうちに「勝手なこと」をしたというのが理由だ。感染防止に動いた企業への仕打ちは、不可思議という他ない。
据说,经济产业省传唤批评了早早决定休业的商场。因为他们在政府出台方针前就“擅自”停止营业。政府如此对待积极防疫的企业,只能说太匪夷所思了。