《春秋》9月2日
広島大学やマレーシアで植物の生態を学んだ鶴田幸一さんは、1988年からサウジアラビアでマングローブの植林に取り組んでいた。だが突然、帰国を余儀なくされる。湾岸戦争が始まったからだ。原油が海に流出し、手作業で育てたマングローブの多くが死滅した。
▼曾在广岛大学和马来西亚学习植物生态的鹤田幸一,自1988年开始就在沙特阿拉伯致力于种植红树林。但是,突然有一天爆发了海湾战争,他被迫回国。同时因为战争导致原油流入大海,他曾经亲手种植的红树也大多死去。
▼世界中の砂漠を緑に変えたい。そんな熱い思いに支えられた地道な取り組みの成果も、戦争や乱開発といった人間の行いによってあっという間に失われてしまう。これもまた、そうした人間の業がもたらした惨状ということなのか。ブラジル北部のアマゾンで多発する森林火災は収束の気配を見せず、被害が広がっている。
▼鹤田曾立志“要将世界上所有的沙漠变成绿洲”。而他带着这份热情脚踏实地做出的成果,也因战乱和无节制开发等人类恶行瞬间化为乌有。位于巴西北部的亚马孙雨林多处燃烧的森林大火丝毫不见减弱,受害面积不断扩大,这也是因人类罪行而招致的祸事吧。
▼事態を複雑にしているのは、今年就任したボルソナロ大統領の存在だ。フランスなどはアマゾンの開発を優先する大統領の姿勢によって開墾のための野焼きが増え、消火活動にも後ろ向きだと指弾する。一方の大統領は「内政干渉」と憤る。国際的な支援も受ける受けないの騒ぎとなり、その間にも貴重な森が消えていく。
▼而令事态变复杂的就是今年上任的巴西总统博尔索纳罗,法国等国家指责其优先开发雨林的政策致使人们为了开垦而不断烧荒,而且后续也没有积极灭火。另一方面,巴西总统怒斥责其的指责是“干涉内政”,并就接不接受国际援助也犹豫不决,而这个期间珍贵的雨林正在不断燃烧殆尽。
▼一度は油で汚れた海でも、再びマングローブを植えるとやがて小さなカニや貝が集まり、魚影も戻る。鶴田さんは「人間がやったことは、また人間が直せばいい」と話す。今はせっせとミャンマーに通い、マングローブを植えているのだという。炎や政治的対立を超えて、アマゾンの密林がまた輝きを取り戻すと信じたい。
▼即使曾被油污染过的大海,只要再次种上红树林,不久就会有小蟹小贝聚集,鱼儿也会游回来。鹤田说道“人为的破坏,那就由人再次去修复”。听说他现在正马不停蹄地赶往缅甸种植红树。相信亚马孙雨林一定能够经受的住大火和政治对立的考验,重新闪耀光芒。