2016/1/8翻译练习

（天声人語）原子番号１１３の快挙
2016年1月8日05時00分
113号元素的壮举
物理学者の寺田寅彦に「化物（ばけもの）の進化」という文章があって、「この頃（ごろ）は化物どもがあまりに居なくなり過ぎた」と嘆いている。鬼でも妖怪でも、不可思議な存在への憧憬（しょうけい）や戦慄（せんりつ）こそが、少年の科学に対する興味を鼓舞(こぶ)したものなのに、と
物理学家寺田寅彦有一篇题为【妖怪的进化】的文章，他在文中慨叹【最近，妖怪要绝种了】。鬼也好，妖怪也好，明明是对他们这种不可思议存在的憧憬和敬畏，才鼓舞了少年们对科学的兴趣的。
▼科学の力で自然界の謎を解き明かし、この世から天狗（てんぐ）や河童（かっぱ）を追放したつもりになっても、「宇宙は永久に怪異に充（み）ちている」。科学の目的とはむしろ「化物を捜し出す事」なのだ――。逆説的だが、なるほどと思わされる議論である
就算是以科学之力阐明自然之谜，将天狗和河童驱逐出这个世界，【宇宙是永远充满怪异的】。科学的目的毋宁说是【找出妖怪】。虽然是罕见之说，但不由自主地觉得十分有道理。
▼九州大教授の森田浩介さんも、自然の驚異に魅せられた少年だったらしい。１０歳の頃、月の満ち欠けを観察し、写真と見まがうほど細かくスケッチしたエピソードを、理化学研究所のサイトで知った。後に発揮する粘り強さは生来の美質だったのだろう
据说，九州大学的教授森田浩介先生也曾是为自然的奇异魅力所倾倒的少年。理化研究所的网站上曾记载过一段轶事，说他10岁的时候，就观察月亮的圆缺，并仔细绘制出了宛若照片的图片。
▼森田さん率いる理研のチームが原子番号１１３の新元素を合成し、これに命名する権利をアジアで初めて得た。誰もが教科書で見た覚えのあろう元素の周期表に、日本発の名前が加わる快挙だ
森田先生率领理化研究所的团队合成了113号元素，为亚洲获得了第一次命名权。这是在人人都曾在教科书上见过的元素周期表中添加日本人名字的壮举。
▼原子番号３０の亜鉛の原子核を、同じく８３のビスマスの原子核にぶつけて、くっつける。しかし、この核融合(ゆうごう)はめったに起きない。９年間続け、新元素が合成できたのはたった３回だという。気が遠くなる
30号元素的亚铅原子核，遇到了83号的铋的原子核，并且粘在了一起。但是，这种核聚变是不常发生的。9年间，只有三回成功合成了新元素。我要晕过去了。。。
▼しかも、この新元素は合成されても０・００２秒で崩壊(ほうかい)し、別の元素に変身する。それを捉えるのだからすごい技術である。森田さんらはさらに未知の領域に挑むという。なるほど、この世に「化物」は尽きない。
而且，这种新元素即便合成了，0.002秒就会衰变，变成别的元素。能扑捉到这瞬间的变化的技术了不得。据说森田先生还要挑战未知领略。确实，这个世界上不乏【妖怪】。