150909 - 读书笔记
《孤独を生ききる》
瀬戸内 寂聴
第一夜 孤独とは:
2.生きぜしもひとりなり、死するも独(ひとり)なり
「生きぜしもひとりなり、死するも独なり。されば一人と共に住(じゅう)するも独なり、そひはつべき人なき故(ゆえ)なり。」
「万事に色はず、一切を捨離して、孤独独一なるを、死するとはいふなり。」
(一遍上人の臨終法語)
人間は本質的に本来孤独な存在だということを説いています。
「人間とは生まれるときも一人なら、死ぬ時まで一緒に死ぬ人はいないのだから」と言っています。
「人と共に住するも独なり」という言葉を初めて見た時の衝撃を、私は忘れることが出来ません。「そひはつ」というのは、よく夫婦は共白髪(ともしらが)まで添い(そい)果てるといいますし、偕老同穴などといって、夫婦は仲良く睦び添いとげ、死んでからも同じ墓に葬られ(ほうむられ)て一緒だといいますが、一遍上人は、そういう甘い考え方を全否定しています。
ひとりで生まれて、ひとりで死んでいくのです。
大蔵経にも、「独り生まれ独り死し、独り去り独りまわる」とあります。
3.孤独は心のふるさと
もし、自分は孤独でないと思うなら、それは一種の幻覚にすぎないと思います。
孤独で寂しいのが当たり前なのです。自分が寂しいから人の寂しさもわかる。自分はこんなに寂しいんだから、あの人もきっと人恋しいんだろうと思いやった時に、相手に対して同情と共感が生まれ、理解が成り立ち、愛が生まれるのです。愛とは思いやる心です。
本当に自分が孤独だと感じたことがない人は、真に人を愛せない。そういう人が自分は愛していると思っているのは、錯覚で、その愛はまやかしの愛にすぎません。
人は生まれた初めから孤独で、孤独の中から一歩も出ることは出来ないということをしっかり認識すべきです。
(母親の胎内)
坂口安吾が「孤独は人のふるさとだ」と言っているのも、こういうことです。
译:
【孤独是心的故乡】
如果觉得自己并不孤独——这不过是一种幻觉罢了。
因为孤独而感觉到寂寞是理所当然的。因为自身的孤寂而能体会他人的孤寂。自己是如此地孤寂, 因而那个人也一定是在渴慕着他人的陪伴的吧,这样想着时候,就对对方产生了同情与共感,因此而能够理解,并产生爱。爱就是这样的同理心。
真的从未感受到自身的孤独的人,其实是不会爱人的。认为这样的人是爱着他们自己——这是错觉,这种爱不过是状似“爱”的赝品罢了。
人应当对自降于世间起就是孤独,并且一步也无法逃脱于这孤独之中这件事,有着清楚的认知。
(略。提及人的胎儿时期在母体内就处于孤独状态。)
坂口安吾说“孤独是人的故乡”,就是这种意思。
瀬戸内 寂聴
第一夜 孤独とは:
2.生きぜしもひとりなり、死するも独(ひとり)なり
「生きぜしもひとりなり、死するも独なり。されば一人と共に住(じゅう)するも独なり、そひはつべき人なき故(ゆえ)なり。」
「万事に色はず、一切を捨離して、孤独独一なるを、死するとはいふなり。」
(一遍上人の臨終法語)
人間は本質的に本来孤独な存在だということを説いています。
「人間とは生まれるときも一人なら、死ぬ時まで一緒に死ぬ人はいないのだから」と言っています。
「人と共に住するも独なり」という言葉を初めて見た時の衝撃を、私は忘れることが出来ません。「そひはつ」というのは、よく夫婦は共白髪(ともしらが)まで添い(そい)果てるといいますし、偕老同穴などといって、夫婦は仲良く睦び添いとげ、死んでからも同じ墓に葬られ(ほうむられ)て一緒だといいますが、一遍上人は、そういう甘い考え方を全否定しています。
ひとりで生まれて、ひとりで死んでいくのです。
大蔵経にも、「独り生まれ独り死し、独り去り独りまわる」とあります。
3.孤独は心のふるさと
もし、自分は孤独でないと思うなら、それは一種の幻覚にすぎないと思います。
孤独で寂しいのが当たり前なのです。自分が寂しいから人の寂しさもわかる。自分はこんなに寂しいんだから、あの人もきっと人恋しいんだろうと思いやった時に、相手に対して同情と共感が生まれ、理解が成り立ち、愛が生まれるのです。愛とは思いやる心です。
本当に自分が孤独だと感じたことがない人は、真に人を愛せない。そういう人が自分は愛していると思っているのは、錯覚で、その愛はまやかしの愛にすぎません。
人は生まれた初めから孤独で、孤独の中から一歩も出ることは出来ないということをしっかり認識すべきです。
(母親の胎内)
坂口安吾が「孤独は人のふるさとだ」と言っているのも、こういうことです。
译:
【孤独是心的故乡】
如果觉得自己并不孤独——这不过是一种幻觉罢了。
因为孤独而感觉到寂寞是理所当然的。因为自身的孤寂而能体会他人的孤寂。自己是如此地孤寂, 因而那个人也一定是在渴慕着他人的陪伴的吧,这样想着时候,就对对方产生了同情与共感,因此而能够理解,并产生爱。爱就是这样的同理心。
真的从未感受到自身的孤独的人,其实是不会爱人的。认为这样的人是爱着他们自己——这是错觉,这种爱不过是状似“爱”的赝品罢了。
人应当对自降于世间起就是孤独,并且一步也无法逃脱于这孤独之中这件事,有着清楚的认知。
(略。提及人的胎儿时期在母体内就处于孤独状态。)
坂口安吾说“孤独是人的故乡”,就是这种意思。