20150101
理化学研究所は今日午前会見を開き、論文の研究不正に関する調査結果について詳しい説明を行います。STAP細胞は小保方晴子元研究員本人が行った実験でも作製できて おらず、この1年、社会を巻き込む形で続いた研究不正の問題の真相が明らかになるのか注目されます。 STAP細胞の問題をめぐっては、今年の1月に発表された論文にデータの捏造と改竄の2つの研究不正が認定されましたが、この2つの不正以外にも論文の根幹に関わる様々なデータに疑義が指摘され、調査委員会が調査を進めてきました。その結果、STAP細胞ができたとする論文の主な結論は否定され、その証拠として論文に示された緑に光るマウスやテラトーマと呼ばれる細胞組織などは、ES細胞が混入したか混入によって説明できることが、科学的な証拠で明らかになったということです。 また、これだけ多くのES細胞の混入があると、過失ではなく故意である疑いが拭えないが、誰が混入したかは特定できないと判断したということです。さらに、小保方元研究員には、論文に示された図や表のうち細胞が増える力を示したものなど2つについて、新たに捏造にあたる不正があったと認定したうえで、多くの図や表のオリジナルデータについて、特に小保方元研究員のものが一部を除きほとんど存在せず、本当に行われたのか証拠がない実験もいくつか存在するとしました。