鶴亀算の歩み 鹤龟算的历程 中学受験を控えた息子から算数の手助けを頼まれ、自信満々の父親。「月夜の池に鶴と亀があわせて16匹いる。脚を数えると44本。鶴と亀はそれぞれ何匹か」。尋ねられて頭を抱える。xとyの方程式は中学入試に使えない。桂文枝師匠の落語「宿題」である▼実社会で鶴と亀を一緒くたに数える...
東大入試中止から50年 50年前东大中止入学考试 札幌市に住む大坂谷吉行(おおさかやよしゆき)さん(68)は高校3年生のときに受け取った一通の手紙を今も大事に持ち続けている。送り主は東京大学。黄ばんだ紙にはこう書かれている。「まことに不本意ながら、今年度の入試を中止することといたしました」▼今から5...
前の戦争 上一场战争 「将軍たちは一つ前の戦争を戦う」という格言がある。指揮をとる者は、どうしても前回の戦争での経験をもとに戦略を立ててしまいがちだ。時代とともに技術や有効な戦い方などが変わっているのに、ついていけない。待っているのは敗北である▼現代日本にも、前の戦争を戦おうとしている人たちがいる...
稀勢の里の引退 稀势之里引退 相撲はどうして「国技」なのか。誰かが決めたわけでも、法律で定めているわけでもない。どうも「国技館」で催されるから国技となったようだ。ノンフィクション作家の高橋秀実(ひでみね)さんが『おすもうさん』で書いている▼明治期に常設の相撲場を建てるにあたって名称が検討され、「尚...
ボランティア元年 志愿者元年 阪神・淡路での地震が起きた翌日のこと。「西宮市役所に到着して見たものは、被災者と市職員とボランティアが、区別もつかずに右往左往している光景だった」。ボランティアに駆けつけ、後にまとめ役となった伊永勉(これながつとむ)さんが書いている▼地震は1995年1月17日の早朝...
梅原猛さんを悼む 哀悼梅原猛 哲学者の梅原猛さんは少年時代、部屋に閉じこもり、一人遊びに熱中していた。将棋盤と駒を使った「野球将棋」である。雑誌でやり方を知り、早慶戦と称しスコアまでつけた。他のスポーツでも将棋遊びを考案し、盤上での水泳や陸上競技に没頭した▼狂気にも似た空想の世界。そこから脱却した...    (1回应)
ハリネズミの手紙 刺猬的信 ひとりぼっちのハリネズミが手紙を書いた。ゾウやカメ、モグラたちのことを考えながら。「親愛なるどうぶつたちへ ぼくの家にあそびに来るよう、キミたちみんなを招待します」。そして付け加えた。「でも、だれも来なくてもだいじょうぶです」▼誰かに訪ねてきてほしい。でも本当は、会うの...
統計の間違い 统计错误 明治政府において統計の大切さを訴え、「統計伯」のあだ名までついたのが、大隈重信である。統計院を設立し、その院長に納まったが、経費削減の折ゆえ「大隈の道楽」との非難もあったそうだ▼統計への理解が、いまだ十分でない時代である。いったん下野した後、外相や農商務相に就いた大隈は驚い...
五輪前年の大波 奥运前一年的风波 幸せな結婚をしているか、何人の子どもがいるか、嫌いな話題は何か――。五輪開催都市を決める国際オリンピック委員会(IOC)の委員たちの人柄について、五輪コンサルタントは徹底して調べ上げる。精度の高い情報を立候補都市に売るのが仕事だという▼1998年、米ソルトレーク冬...
地球180周の旅人 环绕地球180圈的旅行者 「中近東の砂漠にも温泉場があるんですのよ。わたくし、びっくりしました」。品のある語りで世界各地を紹介した兼高(かねたか)かおるさんが亡くなった。90歳。TBS系の「兼高かおる世界の旅」に31年間出演し、旅した距離は地球180周を超えた▼放送開始は1959...
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