萩尾望都先生と徳雅美博士の対談(附部分翻译)
DDT(走开走开走开没有爱的家伙走开!)
转自:http://beauty-and-akiba.cocolog-nifty.com/blog/2009/02/1-dab4.html 2008年11月2日の「まんさい」で行われた萩尾望都先生と徳雅美博士の対談のまとめその一。 Q:デビューのきっかけは? 同郷の漫画家で平田真貴子さんという方の紹介で編集部に行った1月15日のことだった。 当時は女性向けマンガの作家が少なかったので講談社が募集を始めてテコ入れ。 深刻な少女マンガ作家不足で、少女マンガを描くならデビューさせるということで、ちばてつや先生などは少女マンガでのデビューだったが、ちば先生は少女マンガにあまりなじめないという思いを抱いていたようだ。 男性作家が描く少女マンガに違和感を覚えている読者は多かったようだ。 わたなべまさこ先生は「手塚先生はたしかにすばらしい漫画家だが、少女マンガなら私の方がもっとうまく描けるという思いがあった」と語った。 当時の少女マンガは悲しい話が多かったことに違和感があった。終戦直後を舞台にした悲しい話。今の朝ドラでやっている「だんだん」のような引き裂かれた姉妹の話など。 Q:SFに行ったのはなぜ? 手塚治虫先生のSF作品が好きだった。夢があっていいなぁと。 洗濯機やテレビや自動炊飯器が家にやってきてワクワクしていた。SFの未来に夢を見ていた時代だった。 当時は「あの子と遊んじゃいけません」というようなことを親から言われるような時代だった。また、「萩尾さんって変わっている」と周囲から言われることも多かった。それに対してSFの世界では宇宙人ですら仲間であるという世界観ですばらしいと思った。 2008年11月2日の「まんさい」で行われた萩尾望都先生と徳雅美博士の対談のまとめその二です。(その一はコチラ) Q:アイデアはどこから湧いてくる? 本を読んだからといって、旅行に行ったからといってすぐに湧いてくるのではなく、そういった経験が自分の中のどこかに埋まっている。 「マージナル」はお風呂に入っているときに考えた。男が死に絶えた世界の設定は多いけど、逆は無いな、私は美形の男性を描くのが好きだからやってみよう。 出てくるときは、3日くらいであらましが見えてくる。 でも、美内すずえ先生は描いているうちに想定していた話から変わってしまうようだ。私は度胸が無いので、連載が来たときに最後まで話をだいたい決めてしまう。変わってしまったのは「バルバラ異界」と「スターレッド」だけ。 Q:本名でもある望都の名前の意味は? つい2、3日前にも実家で父に聞いたばかり。毎回違う答えが返ってくる。どうやら俳人に「もと」という人が居て、いい句を詠む方だったからもらったらしい。モーツァルト由来説は、モーツァルトの番組を見ていたときに言い出した。父はバイオリンの先生で、姉はセレナで妹はワカと音楽や歌に縁のある名前がついている。(※アキバ注:他にもサヨという名前も出てきた気がします。人間関係を頭の中でイマイチちゃんと整理できませんでした。) Q:里中満智子先生が当時は少女マンガの価値が低く見積もられていたと語っているが、萩尾さんの場合は? 一番漫画の価値を認めていないのが両親。親戚に言うのも恥ずかしがった。いつ止めるんだで30才で大ゲンカ。実家の応接間には私の本が飾ってあり、有名さは誇っているけれど漫画家であることは恥ずかしいことだと思っている二面性がある。だから家ではなるべく漫画の話はしない。両親は90才を過ぎたというのにまだまだ価値観は変わらない。歌謡曲の価値ですら認めておらず、オペラなら認める。歌謡曲に触れるのは紅白を見るくらい。髪染めた若者が登場するとダメ。戦前の真面目な価値観の両親で、その価値観をどうこうしようということに私はもう挑みたくない。 2008年11月2日の「まんさい」で行われた萩尾望都先生と徳雅美博士の対談のまとめその三です。(その一はコチラ) Q:「ポーの一族」を描くきっかけは? コスチュームものを描きたいと思っていた。マントとかドレスとか布のひだをたくさん描ける作品を。そして美少年を描きたかった。石ノ森章太郎先生の「きりとばらとほしと」という作品にインスパイアされた。ゾンビものとかは恐がりで当時は描けなかった。でも、石森先生の作品に出てくるようなきれいな吸血鬼なら私も恐がらずに描けると思った。「小鳥の巣」まで1週間で浮かんだ。 Q:「トーマの心臓」は? ギムナジウム、つまり寄宿舎ものが描きたかった。知り合いに映画に誘われて「悲しみの天使」という美少年ディディエ·オードバンが出演するフランス映画を見た。少年ばかりの寄宿舎での先輩と後輩の恋愛で、後輩が命を絶ってしまう。残された先輩はこれからどのように生きていくのだろうと、大きなショックを受けて、その続きを描きたいなと思った。私をBLものの元祖のように言う方もいるが、全然違う。当時からそういう分野があって興味もあったので、「さぶ」や「アマン」といったゲイ雑誌を買ってみたこともあったが、さっぱり良さが分からなかった。でも、「悲しみの天使」の世界なら描きたいと思った。 竹宮さんは看板作家だったけど、私は気楽なものだった。「長い話を」というオーダーが編集部から来て、当時は「トーマの心臓」を書きためていたので持って行った。でもアンケートが悪かったのですぐに止めてと言われた。500票中30票くらいで最下位でもういいよと。 「はじまったばっかりだからですよ!」といって抵抗していたものの、どうしようと思っているうちに「ポーの一族」の単行本が売れに売れて猶予期間が延びた。 Q:「A-A'」は? 登場する一角獣種は、今になって考えてみると、ある意味アスペルガー症候群や境界性人格障害の象徴かもしれない。私自身が思いをうまく言葉に出来ない子だったので、「分かってもらえない」という思いがずっとあった。 Q:「マージナル」のタイトルの意味は? 辺境·境のことを英語でマージン。マルグレーブ=辺境伯という言葉があると聞いてイメージをふくらませた。タイトルと中身はセットで浮かんでくる。 Q:「残酷な神が支配する」という秀逸なタイトルはどうやって? イェイツというアイルランドの詩人が評論集に書いた一節。それをアルヴァレズが「自殺の研究」という本に引用しているのを読んだ。10年ぐらい温めているうちに他のタイトルと迷ったことも。「春の祭典」も候補だった。 Q:藤本由香里さんなどはジェンダー論的な視点から萩尾先生の作品を分析している。「イグアナの娘」「半神」など、視点が変わったり価値観が大きく変わったりする作品が多い。その源は何? 鉄腕アトムの短編にそういう作品が多く、好きだった。被害者が実は加害者だったり、悪者に見えていた人がいい人だったり、中立的な立場のアトムがそういう人と関わっていく物語。 その頃の社会は、悪人を単なる悪人として切って捨てていた。でも、「どうしてそこに至ったのか?」という疑問を私は常に抱き続けていた。いくつもの「もしも」があったはずで、決定的な分水嶺を踏み越えてしまったのはどうしてなのかが常に気になっていた。 そういう決定的な時の人間の心情を考えるのが好き。私ってサドなのかもしれない。 人間ってそんな単純なものではないはずという思いがあった。良いことと悪いことって単純に言えない。 2008年11月2日の「まんさい」で行われた萩尾望都先生と徳雅美博士の対談のまとめその四です。(その一はコチラ) Q:日本の漫画はこれからどこへ行くと思いますか? ブラジルは紙じゃなくてPCで読んでいるらしい。日本は携帯で読む文化も生まれつつある。昨日の夜の懇親会で見せてもらってけっこう快適に読めることにびっくりした。(※アキバ注:私の携帯でiアプリ「ブックサーフィン」を使ってティーンズラブ漫画を読んでいただきました。)海外向けだと確かに紙じゃない方が時間的にも短縮されて届けることができて便利だとは思う。これからどうなっていくのか、正直見当もつかない。 Q:海外でコミック作家ではなくMANGA作家になりたいという若者とたくさん出会った。どうやったらなれる? まず原稿を描く。これしかない。紙にコマをわって、出版社に持って行く。同人誌をつくってコミケで売るのもありだと思う。もちろんある程度の才能も必要だと思う。他の人と違うものを考える才能が。 最後に会場からの質問 Q:今回のお仕事ではるばる高知まで来てもいいなと思ったのは何故? 徳さんが北米で巡回展をやっている最中に招待されて、行きたかったのだが時間が無く、日本に戻ってきてからもなかなかタイミングが合わず、うまく今回はタイミングがあった。展覧会を見て、徳さんに会いたかった。高知は今回がはじめて。今日ははりまや橋に行ってきた。 Q:アニメ化して欲しい作品は? 監督でいい方がいたらお願いしたいし、企画のコーディネーターでいい方がいたらお願いしたい。これまでいくつかの作品がアニメ化の話が来て立ち消えになった。 Q:NHKで「ポーの一族の続きを描いても良いな」と昔言っていた。まだ? 「ポーの一族」は続きを昔考えていたけど、絵柄が変わっちゃって、自分で描いていて違うなと思ってしまう。続きを描きたい人がいたら描いていただいてもいいな。 Q:先生の思いの核となるものは何?好きな言葉とか。 「継続は力なり」オーソドックスですみません。何かやりたいと考えて、しつこくしつこくやっていたらそのうち叶う。もうひとつあって、「人間はいつか死ぬ」身も蓋もないけど。色々思い悩むこともあるけれど、「いいじゃんどうせいつか死ぬんだし」と思えば、まぁ何とかなる。
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